「あの機能欲しかったな」「あっちのデザインのほうが掃除しやすかったかな」といった後悔をしないために、ビルトインガスコンロをかしこく選ぶポイントをご紹介! 失敗のないコンロをお選びください。
1.コンロのサイズとトッププレート
ビルトインコンロのサイズは2種類から選べます。トッププレート(天板)の幅は、75cmのワイドタイプと60cmの標準タイプ。
バーナー間隔が広い75cmのワイドタイプは、大きなお鍋やフライパンをゆったり置くことができ、左右で調理しやすいこと、お手入れがしやすいことが特徴です。
60cmの標準タイプは調理スペースをゆったり確保できるため、野菜を切ったりボウルを置く場所に困りません。値段もお手頃です。現在60cmタイプをご使用の場合は75cmへ、75cmをご使用の場合は60cmへ変更することが可能です。それぞれキッチンの大きさによってお選びください。
トッププレート(天板)の材質について
光沢や透明感があって見た目が美しく、高級感があります。熱やキズに強くお手入れが簡単です。価格は高め。衝撃で破損してしまう恐れがあります。
鋼板にガラスコーティングを施したガラスコートもあります。ガラストップに比べると値段もお手頃ですが、コーティングが剥がれる可能性があります。
ガラストップやガラスコートに比べると、高級感に劣りますが、その分お求め安くなっています。
ガラスのように割れませんが、凹むことや傷はつきやすく、汚れが落ちにくい面もあります。
ホーローは、フッ素コートを施しお手入れがしやすくなっているものもあります。
トッププレート(天板)の色
現在主流のガラス系(ガラストップやガラスコート)のトッププレートは、様々な色を選べることも魅力の一つです。コンロの色によってキッチンが華やかで明るくなったり、汚れの目立たない色でお手入れがしやすくなったりします。
高級感のある黒いコンロも美しいのですが、最近はより親しみやすいホワイトやパール、ピンク系を選ばれる方も増えています。顔が写り込むようなシルバー系は、埃や汚れも目立ちにくく、光を反射してキッチンを明るく見せてくれます。
2.グリルはどんなものが良い?
グリルは片面焼きと両面焼きの2種類ありますが、多くは両面焼きです。
以前のグリルは、発火予防や匂い・煙の抑制のため水を入れるタイプが多かったのですが、安全性や煙、匂いへの技術が進歩し、水が不要になりました。
両面焼きの場合、魚を裏返す手間がなくなり、焼き時間も半分に短縮されます。お手入れ、準備が楽になり、魚もおいしくカリカリに焼きあがります。「オートグリル機能」や「ダッチオーブン対応」の付いている機種が増えてきました。デメリットは、片面焼きと比べて価格が高めであることと、魚を焼いたとき焼き網にくっつきやすいことです。
片面焼きの場合は、両面焼きと比べて安価であることと、魚が焼き網にくっつきにくい点がメリットになります。
「オートグリル機能」と「ワイドグリル」
魚の種類によって焼き加減が難しい焼き魚も、「オートグリル機能」で焼き加減を設定するだけで調理が可能になります。焼き上げたら自動で消火するため、焼きすぎることがありません。
また、一度にたくさん焼ける「ワイドグリル」は、大きな食材も切らずに入れることが可能です。違う食材を同時に調理することが可能です。家族の人数が多いご家庭では、魚を一度に焼き切れず、何回かに分けて焼かれる場合もありますが、ワイドグリルであれば、その時間も短縮できます。
別売りの調理プレートを活用すると、トーストやピザ、焼き網に乗せられない小さな具材を焼くことも可能になります。
「ダッチオーブン対応」グリルを選ぶ?
「ダッチオーブン対応」グリルなら、「焼く」「煮る」「蒸す」の調理から、お菓子作りやパン作りまで可能です。グリルの熱が鍋からじんわり伝わって、素材本来のうまみを引き出す万能鍋が「ダッチオーブン」です。野菜や肉、魚貝類などを豪快に入れるだけの手軽さで、食材そのもののおいしさが味わえます。
カレーやシチュー、ポトフはもちろんのこと、ローストチキンや焼き野菜、焼き芋、焼きリンゴ……和食や洋食、中華を問わず調理できます。パンやケーキ作りも可能なため「トースターやオーブンを置くスペースがないな」と諦めていた人にはお勧めです。
余分な脂をカット!
じんわり熱が伝わるため、余分な脂をしっかり落とすことができます。ダッチオーブンは重厚な鉄鍋なので、蓄熱性が高く、余熱まで有効活用できます。ヘルシーな調理をお楽しみください。
結局、我が家に合うコンロは?
「早くお湯を沸騰させられる高火力が欲しい」
「オーブンを置くスペースがないから、グリルで代用したい」
「魚の臭いや煙をカットしてほしい」
「ホワイトやベージュ、ピンクカラーの天板がいいな」
といった優先事項がはっきりしている場合は良いのですが、そうではない場合、新しいコンロ選びに迷われる方も多いようです。コンロについて迷われたら、一度住設ラボへご相談ください。お客さまに合ったおすすめのコンロをご提案いたします。